産後うつを治療しよう~ケアで悪化をカッティング~

男性

家族とおおらかさが重要だ

男性医師

まず理解が必要だ

産後うつは出産から三か月以内に発症する事が多いです。気分の落ち込みや不安感があったりイライラしたりします。食欲の減退や胃腸に不快感を感じる事もあります。その他倦怠感や頭痛など症状は人それぞれです。生まれたばかりの子供の世話で睡眠不足になる時期でもありますから睡眠障害を引き起こす事も多々あります。うつ病と同じような症状ですが、産後にこのような状態になったら産後うつを疑った方が良いかもしれません。産後うつの原因はいくつか考えられます。まず妊娠や出産によるホルモンバランスの変化です。妊娠中は活発に分泌されていたホルモンですが出産後は分泌が減ってしまいます。この為情緒不安定になります。身体のホルモンバランスそのものは一か月もしないうちに回復します。しかし心身共にデリケートな状態は続きます。環境の変化も気持ちを不安定にします。当然の事ですが生まれたばかりの子供とは言葉で意思疎通する事が出来ません。二時間ごとの授乳による睡眠不足も続きます。ストレス解消に外出する事も出来ません。家にこもりきりで赤ちゃんと二人きりという状況が続くと気持ちも安定しません。育児が思い通りにいかない事も産後うつの原因となり得ます。育児書通りに育児が進まない事や他の母親や子供と比べて違いを感じる事などで自分を責めてしまいます。自分を責める人は育児に対しても勉強熱心で真面目な傾向があります。つい完璧を目指してしまいがちです。上手くいかないと自分に全責任があると思いどんどん追い詰められていくのです。昔は三世代同居や近所付き合いも多くありました。人とのつながりは面倒な事もあります。しかし助け合う事も出来ます。今は核家族で暮らす事が多い世の中ですから今後も産後に不安定になる人は出てきます。産後うつへの理解が周囲も必要となるでしょう。

家族の助けは心強い

最近は男性が育児に参加すべきという考えも広まっています。女性も男性と同じように生涯働く事を応援する動きもあります。男性は仕事、女性は家事育児と分担を決めてしまうとお互いの大変さが分かりにくいです。男性が育児に参加したり女性の社会進出が進む事でお互いの立場を理解し易くなります。夫婦が二人で協力し合うのは良い事です。妻一人で育児を背負うと精神的に不安定になり産後うつになりがちです。孤独感を感じたり全責任を背負っているというプレッシャーが産後うつを引き起こすからです。男性が父親になる不安や思い描いていた育児と異なる事などを理由に産後うつになるケースもあります。二人揃って落ち込んでしまうと大変です。しかしお互いの気持ちが手に取るように分かる機会とも言えます。助け合って乗り越えれば夫婦の絆も深くなります。近頃はお互いの私生活を守りながら同居や近居を選ぶ人も増えつつあります。住宅もお互いの私生活に配慮した造りとなっています。人生の先輩である両親が若い夫婦を見守ります。また体力に不安のある両親を若い二人が助ける事も出来ます。皆で助け合えれば更に産後うつになりにくくなるでしょう。妊娠や出産は素晴らしい事です。ですが人生の中で大きな変化の時でもあります。変わっていく生活に心身共についていこうとする過程で起こるのが産後うつなのです。完璧な育児はありません。思い詰めずに相談すれば助けてくれる人もいます。せっかく授かった命ですからおおらかに考えて育てられると良いでしょう。

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